場面緘黙症

結局、ただの一点だけでも、普通の学習の手段が出来なくなったりすると、
何か、投げやりになる。

他の子たちと比べ、何か逸脱したモノという存在である事は、俺自身も分かっていたし、
自分で、そういう勉強などといった事にはついてはいけない、と自分で暗示をかけていたのかもしれない。

勿論、普通に勉強をするというだけでも、結構な苦労になるものだし、
それをやらなかったら、後で酷い痛手を負う。
学習をしないという事は苦労と認められないのも分かっているし、
後で負う痛手も、自業自得だ、で終わらせられる。

客観的に見たら、随分無気力な奴だ、と思われていたと思う。
正直、無気力は、苦労ではないのだ。
何に起因する無気力でも、客観視したらそういうものなのだ。


学校というコミュニティを、喋られるか、喋られないか、の二点だけで考えてしまう事がよくあった。
そこだけに意識がいってしまい、本来の目的を忘れてしまっていた。

家でも、学校でも、精神状態に高低差が無い子なんかは、
その学校というコミュニティの意味、内容をよく理解出来ていたのかな。

高低差がある子は、自分の精神状態にばっか意識がいってしまい、
気が散ってしまい、本来の目的を忘れてしまうのだろうか？

と、悪あがきのような言い訳を考えてしまう。

一度もまともな場面緘黙症の記事みたいなものを書いていなかったので、書きます。


緘黙を言い訳にする訳では無いけど、勉強は出来なかった。
器質的な障害ではないと、見せ付ける良い場面なのに、テストの成績も悪かった。

場面緘黙症だと、どうしても注意散漫になっていて勉強なんて身が入るもんじゃなかった。
ノートなんて、黒板に書かれた内容を半分も書き写せず、
先生に「こっちの消していい？」と黒板に書かれた文字などをよく消されてしまったｗ

宿題なんかも、あまり親に注意もされなかったので家ではやらなかった。
今考えると何故だろう。期待値的なものが低く、喋るか喋らないかで見られていたのだろうか？

例えば、理科の実験では、皆と協力して授業が出来なかった。
最初に、使う道具を皆で持ってくる事に参加出来ず、ずっと座っていた。

家庭科の調理実習もそうだ。
皆で、慣れない調理器具を使って役割分担で作業していた中、
俺は、ただ突っ立っていた。
いつ、痺れを切らし、怒る人が出るのかびくびくとしていた。
なら、その中に加わればいいのに。自分でもそう感じる。
実際、あまり怒らない人間の何人を怒らせてきたのだろう。
席替えして、班が変わって、最初の一ヶ月間ぐらいまでが、
メンバーの温厚さのピークって感覚を何か覚えている。

体育の授業で、唯一まともに出来るのは、ただ走る事ぐらいだった。
これは、徒競走で一位になった事もあるし、リレーのアンカーを務めた事もある。
集団でやる球技などでは、ボールがこっちに飛んできても何も出来なかった。
皆が、転がっていくボールと、突っ立っている俺を失望の眼差しで見ているのが記憶に残っている。

図工の時間、好きな物を作れ、は無理難題だった。
俺だけ何も出来ないまま、硬直していたのだ。

風景の絵を描く、この内容だと出来たのだが、とにかく作業が遅い。
パレットに絵の具を適当に出して、使わない色を作ってボケーッとしていたり、
水に筆を浸して、水の色が変わるのを見て、時間を潰してしまっていた。

今思うと、何であんなに注意力が欠けていたのだろう。
客観的に見ていた人を思うと、ぞっとする。

テストが始まる時間の直前の休み時間。
クラスメイトは皆、その教科の教科書を広げ、復習していた。

俺の机の中にも、その教科書が入っていた。
が、何故かそれを机の上に置いて、教科書を広げる事が出来なかった。
「ああ、○○ちゃんも勉強してる」
とか思われるのが嫌だったのだろう。本当にアホだ。

syrup16gという邦楽バンド知っていますでしょうか。
俺は音楽は相当疎いんですけど、知っています。

歌詞の特徴的にメンヘラに人気のあるバンドのようです。
（間違った情報だったらｽﾏｿ）

では、いくつか貼ってみましょう。


神のカルマ


落堕


天才


吐く血（白痴からきてるらしい）

で、場面緘黙症な俺的に歌詞が好きなやつがあったので、それも貼ります。


うお座

三月生まれ（うお座）の早生まれで、二年保育で保育園に入園して、
場面緘黙症を発症させた俺にはしっくりくる。歌詞も共感できるし。


ただ、早生まれは一つの条件にすぎず、場面緘黙症の人共通の要因じゃないから、
どうでもいい人には、どうでもいいのかな～。

低スペのノートPCだからか、書きかけの記事全部消えました。
SNSやブログ、掲示板とかのコミュニケーションツールを何年も使っていなかったせいか、
上手な使い方が出来なかった……。

ネットぐらいでしかコミュニケーションをまともに取れないなら、
もっと活用した方がいいよね。緘黙の克服に繋がるかどうかは分かりませんが。

書こうとした記事は、また今度にします。（推敲させると思えばまあ、いっか）


何を書こうかと考えていたら、色々思い出してしまった。
出来事は覚えているけど、あの時感じ取っていた雰囲気は忘れてしまっていた。


あの、学校の、温～い、嫌な気持ちにさせる空気に包まれた感じ。

周りは、騒がしいけど、皆リラックスしていて、活き活きとしていて、

余りにも、余りにもその空間に自分の影響力が無いのだから、

映画の映像でも観ているかのようだった。



人、来ないだろうから、そろそろどっかに晒すか……。